内容(「BOOK」データベースより)
感染したら3人のうち2人は死ぬといわれる鳥インフルエンザウイルス。この恐怖のウイルスが人類を襲う時が刻一刻と迫っている。はたして人類はこの脅威にいかに立ち向かえばよいのか。そもそも、なぜ「鳥インフルエンザ」なるものがいま登場したのか。じつは、このウイルスがその毒性を強め、種の壁を越えて人に感染する道に手を貸したのは、紛れもなくわれわれ人間だったのだ!あたかも犯人捜しをするサスペンスのごとく、恐るべき事実を突きとめ、世界の人に向けて緊急発信された警世の書。
内容(「MARC」データベースより)
インフルエンザがどういうもので、それがどう広まり、どんな被害を及ぼしてきたかを説明しながら、新しいインフルエンザウイルス亜型が異種間で急激に進化し、毒性を強め、世界的に伝播しやすくなった3つの原因を究明する。
レビュー
昨年の秋、アメリカで出版された本。向こうでは概ね好評のようだ。日本語版の帯にニューヨークタイムズ紙の短い評が載っている。『文体は迫力に満ち、、、、論旨は挑発的で、、、興味深いが時に恐ろしくもある事実が、目もくらむばかりに並んでいる』
本書は、鳥インフルエンザウイルスが人類を襲う時が刻一刻と迫っていることを多大な情熱を持って説き、それに対処するために何らかの行動を起こさないといけないと呼びかけている。これは、全世界の人類に対するメッセージである。
インフルエンザが進化して毒性を強め、世界的に伝播しやすくなった3つの原因とは、簡単に述べてしまえば、
1.「家畜革命」による工場式の大規模家禽・家畜飼養の導入
2.膨大な数の人や物のグローバルな高速移動や接触の実現
3.巨大な都市やスラムの出現
である(訳者あとがきから引用)。
我々のこのような生活形態を見直す必要があるのか、あるのなら代替案は何であるのか、世界的な規模で考えていかなくてはならない問題であり、この本はその最も良い契機を与えると思う。
ちなみに、原書の表紙は強烈である。何かモノを言いたげに口を開いたニワトリの顔のアップ。一方、日本版は飼いならされた気弱なニワトリの全身写真であり、危機感に対する温度差を感じる。食肉産業への配慮か?だとしたら残念だ。
価格:1,680 円(税込)